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蔵 夢だより


蔵 夢だより
 作詞・作曲/すぎはらみきを 歌/まきのかずみ


細い露地、細い水路、玉川に沿って軒を連ねる白壁土蔵。時代から置き忘れられたようなこんな倉吉の古い町の佇まいは、生きることに疲れた人々をいつでも優しく迎え入れてくれます。人は何故、旅に出るのでしょう?何かを忘れるため?それとも思い出すため?刺激を求めるため?刺激から遠ざかるため?こんな旅の有り様を思いながら、倉吉を訪れた女性の心情を詩に託しました。

これは平成10年、倉吉の3セク「赤瓦」の事業計画策定に、コンサルとして参加した時に作った曲。自身を振り返ると、この頃から「観光」への指向が強まったようです。

 

 

↓ こちらから試聴できます。 

 

 

蔵 夢だより



桜花に霞んだ 城山とおく 

ゆるやかに一筋 川が流れて

橋をわたると いつか見た町

心に眠ってた 懐かしい町

 

   忘れること 思い出すこと 

   過去(きのう)をみんな鞄につめて

   あてない旅の始まりに 

   白壁土蔵を 訪れた春

 

   (S.E/機織りの音)

 

狭い路地から 機織りの音 

川辺に並ぶ 幾つもの蔵

行き交う人の表情(かお)穏やかに 

時は静かに つましく過ぎて

 

   佇むこと 歩き出すこと 

   人それぞれ自分の脚で 

   彷徨う旅の道すがら 

   白壁土蔵に 立ち止まる夏 

 

(間奏)

 

嬉しいこと 辛かったこと 

明日への想い 両手に抱いて

倉吉 打吹 赤瓦 

白壁土蔵に 風立ちぬ秋

 

  変わらぬこと 変わってくこと 

  心の糸を織りなすように

  倉吉 打吹 赤瓦 

  白壁土蔵に 季節はめぐる