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陣構 冬から夏へ


陣構 冬から夏へ
 作詞・作曲/すぎはらみきを 歌/入江勝浩


舞台は大山の北麓に広がる丘陵地、陣構(じんがまえ)。戦後大陸から引き上げ、この山野を開墾して畑地とし、現在お茶を栽培している農家の皆さんの、お茶を愛娘のように育んでおられる風景を歌いました。

春の訪れを待つ長い冬は「しのび足」。やがて花だよりが届く頃、春から夏へは急に慌ただしくなって「急ぎ足」。新芽は刈り取られ製品となって全国へ・・・。それにしても大地の秘めた力はすごいものです。草木を一斉に空へと押し上げていきます。因みにここの畑は「有機栽培認定」を受けておられます。

 

 

↓ こちらから試聴できます。 

 

 

陣構 冬から夏へ



雪解けの水も清しく 

ふきのとう密やかに芽を吹いて

残雪を踏んで誰かと 

丘に向かって歩いてみようか

 

 名残り雪まだ降れば 

 冬から春へは忍び足

 畑は夢に微睡んで 

 君はまだ眠っている 陣構

 

東風吹けばやっと日毎に 

顔を出す陽だまり 黒い土

冬枯れの野から聞こえる 

妖精たちのさざめく歌声

 

 忘れ霜また降りて 

 まだまだ春へは千鳥足

 それでも新芽膨らんで 

 君を育んでゆく 陣構

 

大山の北壁淡く 

真っ青な空に浮かぶ五月

なだらかにうねる緑の 

波の狭間に大人びた君がいる

 

 花便り届いたら 

 春から夏へは急ぎ足

 輝く君の微笑みと 

 香り満ち溢れている 陣構

 

旅仕度ととのえば 

春から夏へは急ぎ足

旅立つ君に 幸福あれと 

見送っている ふる里 陣構